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「超スマートエネルギー社会基盤技術共創コンソーシアム」 公開キックオフシンポジウムを開催しました(2019月2月14日)

レポート

2019.03.04

■開催概要

2019年214日(木)に京都リサーチパーク(KRP4号館にて、超スマートエネルギー社会基盤技術共創コンソーシアムのキックオフシンポジウムを開催しました。本コンソーシアムは、科学技術振興機構(JST)の産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(通称:OPERA)への採択を受けて、次世代半導体技術を基盤とする超スマートエネルギー社会の実現に向けて、参画する5大学(幹事校:京都大学)、8企業および京都市産業技術研究所が参集し、コンソーシアムが産官学連携で実現を目指すビジョンをコンソーシアム関係者、民間企業等からの参加者と共有するとともに、今後推進していく各研究課題について課題代表者が紹介しました。当日は137名の参加があり、本コンソーシアムに対する大きな期待がうかがえました。

 

■開催日時

2019214日 14時~17

 

■開催場所

京都リサーチパーク(KRP)4号館地下1階 Buzz Hall

https://www.krp.co.jp/access/

 

■プ​ロ​グ​ラ​ム​

14:00

開​会​挨​拶​

 ​京​都​大​学​理​事​・​産​官​学​連​携​本​部​長​ ​阿​曽​沼​慎​司​

​来​賓​​挨​拶​

 ​文​部​科​学​省​ ​科​学​技​術​・​学​術​政​策​局​ ​産​業​連​携​・​地​域​支​援​課​ ​課​長​ ​西​條​正​明​

 ​国​立​研​究​開​発​法​人​科​学​技​術​振​興​機​構​(​JST​)​イ​ノ​ベ​ー​シ​ョ​ン​拠​点​推​進​部​ ​部​長​ ​野​口​義​博​ 

14:20

全​体​構​想​

​ 領​域​統​括​:​京​都​大​学​大​学​院​工​学​研​究​科​ ​教​授​ ​木​本​恒​暢​ 

14:40

​研​究​課​題​の​紹​介​ 

15:50

ポ​ス​タ​ー​交​流​​

17:00

​交​流​会​​

 

■報告

京都大学 産官学連携本部長である阿曽沼慎司 産官学連携担当理事による開会の挨拶に続き、文部科学省 科学技術・学術政策局 産業連携・地域支援課の西條正明課長ならびにJSTイノベーション拠点推進部の野口義博部長より来賓としてご挨拶があり、OPERA事業および同事業と連携する事業として推進する文部科学省「オープンイノベーション機構の整備事業」について紹介いただくとともに、国として推進する産学共創によるオープンイノベーション促進の一連の取組を通じて、本コンソーシアムおよび京都大学オープンイノベーション機構に対するご期待を述べられました。

その後、本コンソーシアムの領域統括である京都大学の木本恒暢教授から、次世代半導体技術を基盤としてSociety5.0実現のために本コンソーシアムが取り組む研究領域とその全体ビジョン、目標について講演がありました。とりわけ、コンソーシアムの中心技術課題であるSiCパワー半導体に関する研究については、2017年度まで京都地域を中心に実施していたJST研究成果展開事業スーパークラスタープログラム「クリーン・低環境負荷社会を実現する高効率エネルギー利用システムの構築」における成果にも触れ、今後参画機関が一体となって研究開発を進めていく旨の強い意気込みを語られました。

引き続き、それぞれの研究課題代表者である京都大学木本教授(課題1)、水落憲和教授(課題2)、引原隆士教授(課題3)、大阪大学 舟木剛教授(課題4)、京都市産業技術研究所 永山富​男部長(課題5)、京都大学 尾形清一准教授(課題6代表の岡部寿​男教授代理)、檜木達也教授(課題7)より、それぞれの課題で推進する内容および目標について紹介がありました。それぞれの研究の内容については、引き続き行われたポスターセッションにおいて、代表者自らが参加者と直接意見交換をし、1時間の短い時間ではありましたが、いずれの研究課題に対しても参加者が交互に質問されるなど、高い関心がある様子がうかがえました。

終了後は、隣接する京都リサーチパーク レストラン パティオで交流会が開催されました。来賓として参加された、SiCパワーデバイスに関する研究を世界に先駆けて取り組まれた京都大学 松波弘之名誉教授および京都高度技術研究所理事の西本清一京都大学名誉教授からそれぞれご挨拶をいただき、京都地域および関西圏を中心とする取組によって、SiCパワー半導体技術のさらなる革新・発展と社会実装の進展について期待を述べられました。

本シンポジウムを通じて、コンソーシアムの今後の活動について各参画機関が意識を合わせるとともに、目標に対するビジョンを共有することができ、非常に有意義なキックオフとなりました。